5' ITR: 5' inverted terminal repeat。piggyBacトランスポゼースは2つのITR(5' ITR と3' ITR )を認識してITRとそのあいだのDNA配列を宿主ゲノムへ挿入する。
TRE promoter: テトラサイクリン応答性プロモーター(第二世代)。その活性化はテトラサイクリンもしくはそのアナログ(ドキシサイクリンなど)に依存し、転写因子群(tTA、rtTA、tTS)による制御を受ける。
Kozak: Kozak配列。真核生物での翻訳開始を促進すると考えられているためORFの開始コドンの前に配置される。
ORF: 発現させたい目的遺伝子。
rBG pA: ラビットβ-グロブリンポリアデニレーションシグナル。目的遺伝子の転写を停止する。
Promoter: tTS/rtTAカセットを発現するためのプロモーター。
tTS: テトラサイクリン応答性転写抑制因子。テトラサイクリン及びそのアナログ(ドキシサイクリンなど)非存在下でTREプロモーターに結合し、遺伝子転写を抑制する。
T2A: Thosea asignaウイルス由来の自己切断2Aペプチドは複数遺伝子を含んだポリシストロニックな翻訳産物を切断して複数のタンパク質を生成する。自己切断は”リボソームスキップ”機構によって起こる。
rtTA: 逆テトラサイクリン応答性転写活性化因子M2 (第二世代)。テトラサイクリンとそのアナログ(ドキシサイクリンなど)に応答してTREプロモーターに結合、遺伝子転写を活性化させる。前世代よりもテトラサイクリン非存在下での発現漏れが低く、低濃度での誘導が可能になった。
SV40 late pA: SV40(Simian virus 40)のlateポリアデニレーションシグナル。tTS/rtTAの転写を停止する。
3' ITR: 3' inverted terminal repeat.
Ampicillin: アンピシリン耐性遺伝子。 E.coliへのアンピシリン耐性によるプラスミドの維持を可能にする。
pUC ori: pUC複製起点。E.coliでプラスミドを高コピーで維持する。