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医薬品用RNA開発

RNAは、RNAワクチン、CRISPRゲノム編集、CAR-TなどのT細胞療法を含む、さまざまな医薬品用途において有望なモダリティとして台頭しています。VectorBuilderは、コンセプトから臨床までRNA開発を橋渡しする包括的なEnd-to-End のRNAプラットフォームを提供し、in vitro転写(IVT)ベクターのデザインから機能検証、そしてGMP製造に至るまでのすべての段階をサポートします。

特長

統合された技術的専門知識

アプリケーション全体のパフォーマンスを最大化するためのRNAおよびLNP医薬品開発の各段階におけるエキスパートによるガイダンス。

End-to-End ソリューション

IVTベクターデザイン、製造、機能検証サービスをワンストップで提供し、医薬品用RNA開発を効率化。

CRISPRへの応用

in vitroおよびin vivoの両方で、正確かつ高効率なゲノム編集を実現するためのRNAデザインとLNPデリバリーの最適化に関する豊富な経験。

CAR-T開発

ex vivoおよびin vivoの両方のT細胞エンジニアリングにおいて、IVT RNAを用いて迅速、一過性、かつ強固なCAR発現を実現。

医薬品開発用RNAの設計・最適化・評価・製造をワンストップで

迅速な開発を支援します

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医薬品用IVT RNA開発のワークフロー

IVT-Vector-Design_Cloning
IVT-RNA-Production
LNP-Encapsulation
Quality-Control
Functional-Validation
IVTベクターデザイン
およびクローニング
IVT RNA製造
LNPカプセル化
品質管理(QC)
機能検証

IVT RNAベクターの最適なデザインは、医薬品用RNA開発の鍵となります。Good Vector Practice (GVP) と当社の広範なRNAエンジニアリングの専門知識を適用することで、発現、安定性、有効性といった重要な品質検討事項をデザインプロセスの初期段階で解決し、各RNA医薬品が最初から最高のパフォーマンスを発揮できるようにします 。

当社は、多様な用途に合わせてmRNA、saRNA、circRNA、およびその他の小分子RNA(small RNA)を含む複数のモダリティを提供しています。当社の技術チームは、適切なIVTバックボーンの選択や、コーディング配列、5’/3’非翻訳領域(UTR)、polyAテール、Kozak配列などの主要なRNAコンポーネントの最適化も支援いたします 。

VectorBuilderは、IVT RNA製造を効率化するために一連の独自技術と試薬を開発しており、 様々なプロジェクト規模や臨床ニーズに対応可能な完全にスケーラブルなプラットフォームを備えています。初期段階から治療効果を優先するために、多様なキャッピング方法、ヌクレオチド修飾、および高効率な独自の精製方法を提供し、免疫原性を最小限に抑えつつin vivo発現を向上させます。大規模なRNA製造向けには、セルフリーまたは動物由来成分フリーでの製造も可能です 。

当社のIVT RNA製造サービスの詳細については、こちらをクリックしてください 。

脂質ナノ粒子(LNP)は、RNAの安定性を維持し、効率的な細胞内へのデリバリーを促進するため、RNA医薬品の有効性にとって極めて重要です。VectorBuilderは、高いカプセル化効率を持つ均一なLNPの製造に秀でています。特に、RNA医薬品の組織特異性と有効性を高めるため、LNP製剤の最適化や組織特異的抗体の結合などのLNP表面エンジニアリングを専門としています 。

当社の医薬品用LNPエンジニアリングサービスの詳細については、こちらをクリックしてください 。

一貫した品質と性能を持つRNA医薬品を届けるには、厳格で適切に設計されたQC(品質管理)対策が不可欠です。RNAの完全性、無菌性、純度(エンドトキシンや残留dsRNAなど)は、前臨床試験および臨床応用において最も重要な品質特性です。VectorBuilderでは、IVT RNALNPカプセル化RNAおよびプラスミドの両方に対して、製品の信頼性、安全性、および有効性を保証するために、包括的で完全にカスタマイズ可能な品質管理ソリューションを提供しています 。

アイデアから応用までRNA開発を円滑に進めるために、当社の専門家がCRISPR、CAR発現、がん治療などの多様な用途において、in vitroおよびin vivoの両方でRNA医薬品の効率、有効性、安全性を評価する機能検証試験の実施をサポートします。in vivo検証では、齧歯類や非ヒト霊長類(NHP)を含む幅広い動物モデルでの試験が可能です 。

CRISPRゲノム編集

CRISPR IVT RNAは、細胞型を問わないプロモーター非依存的な編集、ゲノム挿入のリスクがないこと、オフターゲット効果の最小化に役立つ一過性の発現など、多くの利点があるため、ゲノム編集において一般的なアプローチとなりつつあります。さらに、Cas9 mRNAとgRNAをLNPに共カプセル化(co-encapsulation)することで、従来のベクターシステムと比較して、in vitroおよびin vivoの両方でより効率的な遺伝子導入と編集が可能になります 。

機能検証済みのリサーチグレードCRISPR RNA既製品コレクションをご覧ください 。

コドン最適化HiExpress™ RNA

ベクターデザインとエンジニアリングにおけるVectorBuilderの豊富な専門知識を活かし、配列最適化済みのHiExpress™ hSpCas9およびアデニン塩基編集酵素(ABE)RNAを開発しました 。これにより、標的タンパク質の発現とゲノム編集効率が劇的に向上します。

In vivoノックアウト

In vivo CRISPR IVT RNA knockout.

図3. VectorBuilderのin vivo遺伝子ノックアウト用CRISPR RNAソリューション。(A) in vivoにおけるCRISPR IVT RNAノックアウトの実験タイムライン。マウスに、LNPに共カプセル化したCas9 mRNA/gRNA混合物(3.0 μg/g)またはPBSを静脈内投与した。投与7日目に肝臓のゲノムDNAを抽出し、PCR増幅後、編集確認のためT7E1アッセイを実施。(B) T7E1アッセイのゲル電気泳動(アスタリスクを付したバンドによって編集を確認した)。各レーンはbiological replicateを示す。

In vitroノックアウト
CAR-T療法

CAR-T療法は、がんや自己免疫疾患などの臨床的に複雑な病態を治療するために、キメラ抗原受容体(CAR)を発現するように遺伝子工学的に作製されたT細胞を利用します。IVT RNAは、その一過性の発現、製造の容易さ、および免疫原性の低さから、ex vivoおよびin vivoの両方でT細胞にCARを導入・発現させるために使用されることが増加してきています。特定のウイルスベクター(レンチウイルスなど)と比較して、RNAは標的細胞のゲノムに挿入されないため、作製されたCAR-T細胞は一過性にのみ活性を持ち、挿入変異や長期的な毒性のリスクを最小限に抑えることができます。RNA製造の速さと低コスト化が相まって、特に初期段階の個別化前臨床試験に適しています。さらに、LNPカプセル化技術によりCARコンストラクトの効率的かつ標的を絞ったデリバリーを可能にするため、in vivo CAR-T開発においてますます注目されています。VectorBuilderの包括的なLNP-RNAプラットフォームは、CARコンストラクトのデザイン、最適化、および検証を支援することで、コンセプトから応用までのCAR開発を加速させます。

機能検証済みのリサーチグレードCAR RNA既製品コレクションをご覧ください。あるいは、直感的に操作できる当社のベクターデザインスタジオでCAR発現ベクターをデザインすることも可能です。

CRISPRやCAR-Tに続く、次世代がん治療の鍵となる

mRNAワクチンやT細胞エンゲージャーの開発を強力に支援

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リソース 

Q&A
なぜCRISPRシステムの導入にIVT RNAを使うのか?

CRISPR-Cas9は、プラスミド、組換えウイルス、gRNA-Cas9 RNP複合体、およびgRNAとCas9 IVT mRNAの混合物など、さまざまな方法で導入することが可能です 。これらの手法にはそれぞれ利点と限界があり、研究者は用途に合わせて最適な手法を選択することで、オフターゲット効果や望ましくない影響を最小限に抑えつつ、最大限の効率を得ることができます 。その中でも、IVT RNAは最も有望なアプローチの一つとして急速に台頭しています。

プラスミドは一般に、安価かつ大量に作製することが最も容易で、ケミカルトランスフェクションやエレクトロポレーションによる導入も簡便です。しかし、その導入方法から、用途は主にin vitroに限定されます 。さらに、プラスミドのトランスフェクション効率は細胞型によって大きく異なり、発現が細胞特異的なプロモーター活性に依存するため、特定のシステムでは効率が下がることがあります。そのため、プラスミドでは活性の高いプロモーターが使用される傾向にあり、Cas9の過剰発現によるオフターゲット編集や、宿主ゲノムへのプラスミドDNAのランダムな組み込みが増加する可能性があります 。

組換えウイルスは、トランスフェクションが困難な細胞にも使用でき、複数のgRNA実験用にCas9安定発現細胞株を作製できるため、CRISPRコンポーネントのもう一つの一般的な導入方法となっています 。しかし、このシステムもプラスミドと同様に、細胞型に依存するプロモーター特異性や、長期的なCas9発現によるオフターゲット効果のリスク上昇といった限界があります 。さらに、組換えウイルス、特にCas9遺伝子のゲノム挿入が起こるレトロウイルスやレンチウイルスシステムでは、挿入変異誘発のリスクが高まります 。

gRNA-Cas9 RNP複合体による導入は、転写や翻訳を必要としないため迅速な編集が可能であり、プラスミドや組換えウイルスシステムがもつ多くの制限を回避できます 。しかし、効率的な導入にはエレクトロポレーションが必要なため、この手法も主にin vitroでの利用に限られます 。この方法による編集は迅速に進行しますが、宿主細胞内でCas9が分解されるにつれて急速に減衰するため、Cas9タンパク質の有無によって大きく制限されます。

上記の手法とは対照的に、gRNAとCas9 IVT mRNAの混合物による導入は、オフターゲット効果を最小限に抑えつつゲノム編集を行うための最も効率的な手法の一つとして急速に注目されています 。gRNAとCas9 IVT mRNAは、脂質ナノ粒子(LNP)やケミカルトランスフェクション試薬に共カプセル化(co-encapsulation)して導入できるため、ゲノム挿入のリスクなくin vitroおよびin vivoの両方の用途に適応可能です 。さらに、転写を必要としないため、発現は細胞特異的なプロモーター活性に依存せず、翻訳も比較的速やかに起こるため、迅速かつ効率的な編集が可能です。RNP複合体と比較して、mRNAは細胞内でのCas9発現をより長くし、編集機能を維持します。一方で、mRNAは最終的に分解され、編集は一過性に留まるため、オフターゲット効果を抑えることができます 。

要約すると、プラスミド、組換えウイルス、およびgRNA-Cas9 RNP複合体を用いたCRISPR-Cas9の導入方法には、用途が制限されるだけでなく、効率の低さ、オフターゲット効果のリスク増大、挿入変異誘発の可能性といった欠点があります。それに対して、gRNAとCas9 IVT mRNAの混合物による導入方法は、多くの利点と制限の少なさにより、極めて効率的なゲノム編集手法として台頭しており、ゲノム編集の手段として検討すべき選択肢となります 。

CRISPRを介したノックアウトには、シングルgRNAとデュアルgRNAのどちらを使用すべき?

CRISPRを用いたゲノム編集では、Cas9ヌクレアーゼが部位特異的なガイドRNA(gRNA)によってゲノム上のターゲット部位に誘導され、DNAを切断します 。多くの場合、簡便に遺伝子ノックアウト(KO)を作製するには、シングル(単一)gRNAとCas9を併用して二本鎖切断(DSB)を生じさせ、その後、非相同末端結合(NHEJ)によって不完全に修復させることで達成できます。NHEJの修復部位には小さな挿入や欠失(インデル)などが起きやすく、それによって恒久的な変異が生じます 。これらの変異の一部は、フレームシフトや早期の終止コドンの出現などを引き起こし、目的遺伝子(GOI)の機能を喪失させます 。

デュアルgRNAは、Cas9_D10Aニッカーゼと組み合わせて、1つの標的部位の対向する2本のDNA鎖を標的とする場合に使用できます。このアプローチでは、ニッカーゼ酵素がゲノムDNA両鎖に2種類のgRNAの誘導によってそれぞれ一本鎖ずつ切断することで、標的部位にDSBを生じさせます。この方法は、DSBの生成に両方のgRNAによるターゲティングが必要であるため、CRISPR/Cas9発現によるオフターゲット効果を低減させることができます。

デュアルgRNAは、Cas9_D10Aニッカーゼと外来性ドナーDNAテンプレートを用いて、目的の遺伝子に特定の配列変更を導入する場合(ノックインなど)にも使用できます。このアプローチでは、目的の変更箇所を挟む2つの領域に対して2種類のgRNAで相対するDNA鎖を標的とし、切断します。その後、相同組み換え(HDR)修復経路によって、切除された配列は外来性ドナーテンプレートを利用して修復されるため、ドナーテンプレートの配列(目的の配列)に置き換えられます。

RNAを用いたCAR-Tソリューションは、他のウイルスまたは非ウイルスによる導入システムと比較してどうか?

LNP-mRNA、レンチウイルス、およびpiggyBacを用いたCAR-T導入システムの詳細な比較を以下の表にまとめました 。

特徴 LNP-mRNA レンチウイルス piggyBacトランスポゾン
デリバリー経路 ex vivoまたはin vivo 通常はex vivo ex vivo
細胞特異性 LNP本来の指向性は肝臓であることが多い。ex vivoおよびin vivoでの使用において、T細胞を標的とするには製剤設計やリガンド(抗体など)が必要。 シュードタイピング(VSV-Gなど)により広範な指向性を付与。単離したT細胞へのex vivo導入は一般的かつ極めて効果的。 エレクトロポレーションによりT細胞へ導入。最適化により高い導入効率を示す。
発現期間 一過性。数時間以内に発現が始まり、数日間から最大1週間程度持続。反復投与により繰り返し発現が可能。 宿主ゲノムへの挿入により安定した長期発現が可能。発現は数ヶ月から数年にわたり持続(分裂するT細胞において実質的に永続的)。 トランスポゼースがゲノムへの挿入を媒介し、安定した長期発現が可能。切り出されない限り、ウイルスによる挿入と同様に発現が持続。
安全性 挿入変異誘発のリスクなし。 ゲノム挿入による挿入変異誘発のリスクがあり、臨床利用において懸念が生じる。 TTAAサイトへの安定した挿入による挿入変異誘発のリスクがあり、臨床利用において懸念が生じる。
搭載容量 LNPは4-10 kbの大きなmRNAを導入可能。さらに長いmRNAでは、安定性と翻訳効率が低下する傾向。 最大9.2 kbまで。これ以上の大きさは、タイターと導入効率を低下させる。 非常に大きな容量。最大約30 kbのDNAを搭載可能。
免疫原性
  • ウイルスタンパク質が生成されないため、ベクターに対する獲得免疫応答は全体的に低い。
  • mRNAとLNPが自然免疫を刺激する場合があるが、ヌクレオチド修飾や脂質の最適化により免疫原性の低減が可能。
  • ウイルスタンパク質(特にベクター調製時の残留物)や挿入された遺伝子の発現が免疫応答を誘発する可能性がある。
  • 患者が抗ベクターまたは抗CAR免疫応答を示す可能性がある。
  • ウイルスタンパク質が生成されないため、ベクターに対する獲得免疫応答は全体的に低い。
  • ウイルスタンパク質は回避できるが、エレクトロポレーションによる導入自体が細胞ストレスの要因となる。
投与量の制御性
  • 一過性の発現により高い制御性を保持。
  • 投与量や頻度の調整が可能で、反復投与も可能。短期的なプログラムや、毒性を抑えるためのオンデマンドなCAR発現に適する。
  • ゲノム挿入後は持続的に発現するため、制御性は低い。
  • CAR発現を系統的に制御するには、広範な追加エンジニアリング(調節性プロモーターやセーフティスイッチなど)が必要。
  • ゲノム挿入後は持続的に発現するため、制御性は低い。
  • CAR発現を系統的に制御するには、広範な追加エンジニアリング(調節性プロモーターや切り出し可能なトランスポゾンなど)が必要。
主な引用文献