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遺伝子過剰発現安定細胞株

VectorBuilderは、一過性トランスフェクションに関連するばらつきを克服するために、目的の遺伝子(GOI)を安定的に過剰発現させる細胞株を作製いたします。遺伝子過剰発現細胞株は、レンチウイルス導入と抗生物質選択によって作製します。GOI発現レベルはRT-qPCRによって検証します。さらに、最終的な細胞株を製品として出荷する前に、無菌試験やマイコプラズマ検出などの一連の標準的なQCアッセイが実施されます。ウェスタンブロットや免疫染色などの他のバリデーションアッセイもご要望に応じて実施いたします。

特長

  • 恒久的な組み込み: レンチウイルスによる導入は、宿主細胞のゲノムに挿入され、分裂後も安定して維持されます。
  • 幅広い感染指向性: VectorBuilderで使用しているVSV-Gシュードタイプレンチウイルスは、ほぼ全ての哺乳類細胞へ表面レセプターを介して結合できるため、非常に効率的な遺伝子導入を可能としています。
  • 短い作業日数: ベクター設計から最短9週間で過剰発現細胞を作製いたします。

サービス詳細

Workflow for gene overexpression stable cell line engineering

図1. 遺伝子過剰発現安定細胞株作製のワークフロー

価格と作業日数 プライスマッチ
サービス内容 納品形態 価格 (税別、送料別)* 作業日数
遺伝子過剰発現 細胞プール (>106 細胞/バイアル,2本) 465,000円より 8-11 週間
2 モノクローン (>106 細胞/バイアル,2本/モノクローン) 620,000円より 13-16 週間

* 追加のクローンまたはバイアルには追加料金がかかります。

QCアッセイ
アッセイ内容 検査方法
過剰発現確認 (デフォルト) RT-qPCR
発現テスト (オプション) WB, IF, FACS
無菌試験 (デフォルト) マイコプラズマ検出(PCR), バイオバーデン試験 

解析の追加

ご要望に応じて、増殖、アポトーシス、遊走、生存率、細胞毒性などのアッセイを含む、樹立細胞株の様々な表現型評価や機能検証を実施いたします。

ケーススタディ

Validation of lentiviral-based gene overexpression

図2. 細胞株の遺伝子過剰発現(OE)の検証 (A) ID8, CHO-K1, およびHEK293細胞にレンチウイルスベクターで、それぞれMSLN, B7-H3, そしてCD19遺伝子を導入し、フローサイトメトリーで発現を解析した。(B) Caco-2 細胞へ導入したGOIのタンパク質発現をウェスタンブロッティング(WB)にて解析した。(C) MCF7細胞に過剰発現させたルシフェラーゼをルシフェラーゼアッセイにて測定した。(D) ルシフェラーゼ過剰発現Renca細胞株由来の異種移植片のがん浸潤をin vivoでイメージングによりトレースした。

リソース

FAQ
遺伝子過剰発現 vs. 遺伝子ノックインで、何がメリットで何がデメリットなのか?
アプローチ方法 メリット デメリット
過剰発現 レンチウイルス 技術的簡便さ ランダムな挿入
ノックイン CRISPR(RNPエレクトロポレーション) 標的部位に挿入 複数のコンポーネントが必要
プラスミドのトランスフェクションよりも、レンチウイルスによる導入は何がメリットで、何がデメリットなのか?
メリット デメリット
レンチウイルスによる導入 ゲノムへの挿入、恒久的発現; 標的細胞への導入が簡単 搭載できるサイズに制限がある (6.4kb)
プラスミド トランスフェクション 搭載できるサイズが大きい (27kb) 一過性の発現、プラスミドは細胞分裂のたびに希釈される;エレクトロポレーションまたは 他のトランスフェクション法が必要
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