shRNA遺伝子ノックダウンソリューション
VectorBuilderは、RNAi実験のための包括的なshRNAソリューションを提供しています。U6およびmiR30型shRNAベクターのデザインとshRNAベクターを使用したウイルスパッケージング、ライブラリー構築と スクリーニング、安定細胞株作製までを容易に行うことができます。当社のshRNAサービスは、非常に効率的なワンストップソリューションとして、お客様の機能欠損実験を加速します。
特長

高いカスタマイズ性: 全ゲノムshRNAデータベースとシームレスに統合された、直感的なオンラインデザインプラットフォーム。

効率的: 実験デザインから安定細胞株の作製、ライブラリースクリーニングまでカバーするフルサービス。

専門家によるサポート: 100%配列保証、迅速な納期、競争力のある価格および強力な技術サポート。
提供サービス

shRNAベクター

shRNAウイルス

shRNA 3+1パッケージ

LNPカプセル化

shRNA研究開発サービス
無料で使いやすいオンラインデザインプラットフォームを利用することで、遺伝子ノックダウン実験用のカスタムおよび既製品のshRNAベクターを簡単にデザイン・注文できます。
VectorBuilderは、トランスフェクションが困難な細胞で高効率なshRNAノックダウンを実現するために、高品質なウイルスパッケージングサービスを提供しています。当社の独自のウイルスパッケージング技術により、タイター、純度、生存率、および一貫性が向上しています。
VectorBuilderは、目的遺伝子(GOI)を標的とする3種類のカスタムshRNAウイルスと、1種類のスクランブルコントロールウイルスをセットにしたクローニングおよびパッケージングを提供します。
当社の脂質ナノ粒子(LNP)カプセル化サービスを利用することで、均一で高いカプセル化効率を持つLNPにsiRNAを容易にパッケージングできます。
VectorBuilderは、高効率な機能ゲノミクスのために、カスタムおよび既製品のshRNAライブラリーと安定細胞株を提供しています。
VectorBuilderのカスタムshRNAノックダウンソリューションによる研究の効率化
お問い合わせくださいデザインのヒント
| カテゴリー | 推奨事項 |
|---|---|
| shRNAの数 | 強力で信頼性の高いノックダウンを確実にするために、同じ目的遺伝子(GOI)を標的とする少なくとも3種類の異なるshRNAをテストしてください。 |
| プロモーターの選択 |
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| 標的領域 |
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| 一般的な推奨事項 | miR型のshRNAベクターは柔軟性がありますが、U6型shRNAベクターは一貫してより強力なノックダウンをもたらします。miR型shRNAの特定の機能が必要でない限り、U6型shRNA の使用を推奨します。 |
技術情報
shRNA遺伝子ノックダウン
shRNA発現制御
shRNAデータベース
RNA干渉(RNAi)は広く用いられている遺伝子調節法であり、目的遺伝子のRNAに相補的な短いRNA配列(約21〜23ヌクレオチド)を標的細胞に導入します。導入RNAと相補的な内因性mRNAが結合して形成された二本鎖RNAが細胞によって分解された結果、翻訳が阻止されて遺伝子発現が減少します。この方法では、未結合のmRNAが機能性タンパク質を産生し続けるため、遺伝子を完全にノックアウトすることはありません。
一般的に使用されるRNAiには、ショートヘアピンRNA(shRNA)と小分子干渉RNA(siRNA)の2つがあります。shRNAはDNAにコードされたヘアピン構造で、高い安定性を持ち長期的なノックダウンを可能にします。一方、siRNAは短鎖の合成RNAであり、細胞に直接導入されて一過性のノックダウンを行います。siRNA法と比べていくつかのメリットがあるため、ほとんどのRNAi用途ではshRNAによる遺伝子ノックダウンが好まれています。
shRNAは、ウイルスまたは非ウイルス性のDNAベクターを用いて標的細胞に導入できます。細胞にshRNAベクターをトランスフェクションまたはトランスダクションすると、核内でshRNAが転写され、ノックダウン標的mRNAと同じ配列のセンス鎖(図1のピンクの鎖)、それに続く一本鎖のループ、およびセンス鎖に相補的なアンチセンス鎖(図1の青緑の鎖)からなるヘアピン構造が形成されます。転写されたshRNAは核を出て、細胞質でDicerによってプロセシングされた後、RNA誘導サイレンシング複合体(RISC)に取り込まれ、標的mRNAの認識と分解が行われます(図1)。
図1. RNAiの生成および機能。
ベクターからのshRNA発現制御には、2つのアプローチが広く用いられています。U6型のshRNA発現とmiR型のshRNA発現です。U6型のshRNAベクターは、U6などのRNAポリメラーゼIIIプロモーターによって転写されるシンプルなステムループ構造のshRNAを発現させます。一方、miR型のshRNAベクターは、RNAポリメラーゼIIプロモーターの下でマイクロRNAスキャフォールド(骨格)を適用したshRNAを発現させるために使用されます。U6型とmiR型のどちらのshRNAも、細胞質内では同様のメカニズムでプロセシングされ、最終的に標的遺伝子のサイレンシングに至ります。しかし、miR型のshRNAはU6型のものとは異なり、構造内に内因性miR由来の配列が含まれているため、核内で転写された後にプライマリーmiRNAと同様のメカニズムでプロセシングされます(図2)。
図2. U6およびmiR型のshRNAによる遺伝子発現ノックダウンメカニズム。
miR型のshRNAベクターでは、RNAポリメラーゼIIプロモーターを使用することで、組織特異的、誘導型、または強い/弱い活性をもつプロモーターの利用が可能になり、ユビキタスなU6プロモーターでは不可能な実験用途に対応できます。さらに、miR型のshRNAシステムにおいてPol IIプロモーターが長い転写産物を効率的に産生できることは、他のノックダウンベクターシステムに対していくつかのメリットをもたらします。複数のshRNAmiRを単一のポリシストロンとして転写し、細胞内でプロセシングして複数の成熟shRNAを形成させることができます。これにより、単一のベクターを使用して複数の遺伝子をノックダウンしたり、同一遺伝子内の異なる領域を標的にしたりすることが可能になります。また、このシステムでは、ユーザーが選択した遺伝子をshRNAmiRと同じポリシストロン内に配置できます。図4に示すように、マーカー遺伝子を使用すればこのマーカーをshRNA転写の直接的なモニタリングに使用できます。また、ORFとshRNAの共発現を必要とする別用途に利用することも可能です。図3はU6型とmiR型のshRNAシステムの実験を比較しています。薬剤選択の前後のいずれにおいても、ノックダウン効率はmiR型システムで一つ以上のshRNAを使用した場合よりも、U6型システムの方が高くなります。
下の表は、U6型およびmiR型shRNAベクターシステムをまとめたものです。
| カテゴリー | U6型shRNAベクター | miR型shRNAベクター |
|---|---|---|
| shRNA構造 | シンプルなステムループshRNA | マイクロRNAスキャフォールドを適用したshRNA |
| shRNA長 | 50-70 nt | >250 nt |
| プロモーター | U6やH1などのRNA Pol IIIプロモーター | ユビキタス、組織特異的、誘導型を含むRNA Pol IIプロモーター |
| shRNAプロセシング機構 | 細胞質でDicerのみによってプロセシングされる | 核内でDrosha、細胞質でDicerによってプロセシングされる |
| 単一ベクターから発現可能なshRNAの数 | 通常は単一のshRNA | 単一または複数のshRNA |
| shRNA転写産物内での他ORF発現 | 不可 | 可能 |
| 遺伝子ノックダウン効率 | 多くの場合、より強力 | 多くの場合、より低い |
| 毒性 | 細胞毒性が高い | 細胞毒性が低い |
VectorBuilderのデザインプラットフォームでは、オンラインshRNAデザインツールに搭載されたアルゴリズムを利用して、効果の高いshRNAベクターをデザインできます。このツールは主要な種に最適化されたshRNAデータベースを備えており、標的遺伝子に対して高いノックダウン効率を持つshRNAをデザインできます。shRNAのデザインにあたっては、RNAiコンソーシアムで使用されているものと同様のルールを適用しています。各RefSeq転写産物に対し、標的候補部位となり得るすべての21merを探索します。4連続以上の同一塩基、7連続以上のGまたはC塩基、GC含有率が25%未満または60%超、5'末端のAAなど、ノックダウン効率や特異性、あるいはクローニング難易度を上昇させると考えられる特徴を持つ候補は除外されます。すべてのスコアは0以上で、平均は約5、標準偏差は約5、95%のスコアは15以下になります。ノックダウンスコアが~15のshRNAは、最高のノックダウン性能とクローニング適性を持つと予測され、スコア0のshRNAは、ノックダウン性能が最低であるかクローニングが困難であると予測されます。
VectorBuilderのshRNAデザインツールでは、データベースから標的遺伝子を検索できます。遺伝子名を入力すると、データベース内の遺伝子を標的とするすべてのshRNAの詳細情報が表示されます。これには、shRNA配列や全トランスクリプトアイソフォームを確認するためのUCSC Genome Browserへのリンクも含まれます。またデータベースは標的遺伝子に対するすべてのshRNAをノックダウンスコアの高い順にランク付けし、上位3つの推奨shRNAを提示します。なお、ノックダウンスコアはあくまで理論上の指標です。実際のノックダウン効率は予測スコアと大きく異なる場合があるため、スコアの低い標的部位でも良好に機能する可能性があります。
参考文献
Mol Cell. 9:1327 (2002); Characterization of miR30-based gene knockdown.
Nucleic Acids Res. 34:e53 (2006); Development of miR155-based shRNA vectors.
J Gene Med. 9:620 (2007); Development of IPTG-inducible gene knockdown system.
Proc Natl Acad Sci USA. 101:10380 (2004); Development of Cre-lox-regulated gene knockdown system.
Case Studies
U6およびmiR30型のshRNAシステム
誘導型shRNAシステム
図3. U6型およびmiR30型shRNAレンチウイルスシステムによる高効率EGFPノックダウン。(A) U6型shRNA、CMVプロモーターから発現する1x miR30型shRNA、およびCMVプロモーターから発現する4x miR30型shRNAを搭載したレンチウイルスベクターを、それぞれレンチウイルス粒子にパッケージングした。EGFPを安定発現するHEK293T細胞にshRNAレンチウイルスを形質導入し、適切な抗生物質を用いた薬剤選択の前後にフローサイトメトリーでEGFP発現を測定した。(B) 薬剤選択前、EGFP発現はU6型shRNAで約46% (P<0.001)、CMVプロモーターから発現する1x miR30型shRNAで13% (P<0.001)、4x miR30型shRNAで44% (P<0.001) 減少した。(C) 薬剤選択後、EGFP発現はU6型shRNAで約72% (P<0.001)、1x miR30型shRNAで60% (P<0.001)、4x miR30型shRNAで67% (P<0.001) 減少した。相対的EGFP発現量は、形質導入細胞の平均蛍光強度(MFI)/ 非導入細胞のMFIで算出した。実験は3回繰り返され(n=3)、図には標準偏差(SD)を示した。P値はTukey検定を用いて算出した。
図4. miR30型shRNAレンチウイルスシステムによるEGFPノックダウンとmCherry発現。(A) CMV下流でmCherryおよびmiR30型のshRNA(スクランブルコントロールまたはアンチEGFP)発現するカセットを搭載したレンチウイルスベクターを、レンチウイルス粒子にパッケージングした。EGFPを安定発現するHEK293T細胞にmiR30型shRNAレンチウイルスを形質導入した。抗生物質で薬剤選択を行った後、蛍光顕微鏡およびフローサイトメトリーでEGFPとmCherryの発現を測定した。(B) 非導入細胞およびmCherry-shRNA[Scramble]レンチウイルス導入細胞と比較して、mCherry-shRNA[EGFP]レンチウイルス導入細胞では、フローサイトメトリーで測定した平均蛍光強度においてEGFP発現の有意な減少(P<0.001)が見られた。また、非導入細胞では赤色蛍光は検出されなかったが、miR30型shRNAレンチウイルス導入細胞(スクランブルおよびアンチEGFPの両方)では強いmCherry発現が見られた。
誘導型shRNAシステムは、多種多様な哺乳類細胞において、精密かつ時間的に制御された標的遺伝子のノックダウンを可能にします。これらのshRNAは、テトラサイクリン型またはIPTG型のメカニズムのいずれかで制御できます。
- Tet誘導型shRNAノックダウン
- IPTG誘導型shRNAノックダウン
このシステムは、テトラサイクリンまたはそのアナログの存在下/非存在下におけるTetRタンパク質との相互作用を利用してshRNA発現を調節します。

図5. テトラサイクリン誘導型shRNAレンチウイルスベクターシステムによるEGFPノックダウン。(A) テトラサイクリン誘導型U6型のスクランブルまたはEGFP shRNA発現カセットを搭載したレンチウイルスベクターを、それぞれレンチウイルス粒子にパッケージングし、EGFP安定発現HEK293T細胞に形質導入した。適切な抗生物質(この場合はピューロマイシン)を用いて薬剤選択を行い、形質導入された細胞を単離した後、1 µg/mlのドキシサイクリン(dox)処理を行ってshRNAの発現を誘導した。すべての実験群について、フローサイトメトリーによってEGFPの相対蛍光強度(RFI)を定量化した。(B) 誘導型EGFP shRNAカセットを発現する細胞では、ドキシサイクリン誘導によりEGFP RFIが約60%減少したが、非標的のスクランブルshRNAを発現する誘導型shRNAベクターでは、ドキシサイクリン誘導によるEGFP RFIへの有意な影響は見られなかった。(C) 各群の代表的な蛍光顕微鏡写真。露光時間:明視野=10 ms、EGFP=100 ms。倍率:100倍。
このシステムは、細菌のLacI-LacO相互作用を通じてshRNAの発現を制御し、IPTGの添加により発現をオンにし、非添加時にはオフにします。

図6. IPTG誘導型shRNAレンチウイルスベクターシステムによるEGFPノックダウン。(A) IPTG誘導型U6型のスクランブルまたはEGFP shRNA発現カセットを搭載したレンチウイルスベクターを、それぞれレンチウイルス粒子にパッケージングし、EGFP安定発現HEK293T細胞に形質導入した。適切な抗生物質、ピューロマイシン(Puro)またはブラストサイジン(Bsd)を用いて薬剤選択を行い、形質導入された細胞を単離した後、1 mMのIPTG処理を行ってshRNAの発現を誘導した。フローサイトメトリー(FCM)を用いて、すべての実験群についてEGFPの平均蛍光強度(MFI)を定量化した。(B) 誘導型EGFP shRNAカセットを発現する細胞では、IPTG誘導によりEGFP MFIが約42%減少した。この結果は、ピューロマイシンまたはブラストサイジン耐性遺伝子のいずれを保持する誘導型shRNAベクターでも一貫していた。スクランブルshRNAを発現する誘導型shRNAベクターでは、IPTG誘導によるEGFP MFIへの影響は見られなかった。さらに、LacIリプレッサーを欠く誘導型shRNAベクターを導入した細胞では、ベクターの誘導機能が失われ、IPTG誘導の有無にかかわらず、EGFP shRNAによってEGFP発現が構成的に抑制された。
リソース
FAQ
2つの手法の詳細な比較を下の表にまとめました。
| shRNAによるノックダウン | siRNAによるノックダウン | |
|---|---|---|
| 導入方法 | ベクターの種類に応じたトランスフェクションまたはトランスダクション | トランスフェクション |
| ノックダウンの持続期間 | 長期的 | 一過的 |
| エピソーマルまたは安定的組み込み | 導入方法に応じてエピソーマルまたは安定的のどちらも可能 | エピソーマル |
| 選択マーカーの追加機能 | 可能(蛍光または薬剤選択マーカーを追加可能) | 不可 |
| 対応可能な細胞種 | 幅広い細胞種に最適 | トランスフェクション効率が高い細胞のみに限定 |
| オフターゲット効果 | 低い | 高い |
| 分解速度 | 低い | 高い |
目的遺伝子の機能欠失の影響を研究する場合、shRNAによるノックダウンとヌクレアーゼによるノックアウト(CRISPRやTALENなど)のどちらも有用な実験手法となり得ます。特定の用途に最適な手法を決定するために、考慮すべき点がいくつかあります。
メカニズム
- ノックダウンベクター:ノックダウンベクターは、ショートヘアピンRNA(shRNA)を発現させ、標的mRNAの分解を誘導し翻訳を抑制することで、標的mRNAの機能を抑制します。。shRNAノックダウンベクターは、目的遺伝子のDNA配列変化を伴いません。
- ノックアウトベクター:CRISPRとTALENはどちらも、ヌクレアーゼを特定の標的ゲノム配列に誘導して切断します。これらの切断は細胞の修復機構によって不完全に修復された結果、修復部位に小さな挿入や欠失などの恒久的な変異が生じます。これらの変異の一部は、フレームシフトや早期終止コドンなどを引き起こし、目的遺伝子の機能欠失をもたらします。ゲノム上の近接した2つの切断部位(数kb以内)を同時に標的にすると、その中間領域を欠失させることも可能です。
有効性
shRNAによるノックダウンでは、標的遺伝子の発現を完全に抑制することはできません。最も効果的なshRNAであっても、標的遺伝子の発現が一部残存します。対照的に、CRISPRやTALENでは、導入細胞の一部において、恒久的に遺伝子機能を完全に喪失させることが可能です。
一貫性と均一性
shRNAベクターは一般に、導入細胞集団内での細胞間の均一性が高く、実験間でも非常に一貫した結果をもたらします。対照的に、CRISPRやTALENでは導入される変異の確率的な性質により、細胞間で非常に不均一な結果が生じます。細胞内で目的遺伝子を完全にノックアウトするには、細胞内の遺伝子のすべてのコピーを破壊する必要があります。正常な細胞は(XまたはY染色体上の遺伝子を除き)すべての遺伝子を2コピー持ち、がん細胞では2コピー以上持つ場合があるため、完全にノックアウトされた細胞は導入細胞全体の極めてわずかな割合にとどまる可能性があります。このため、CRISPRやTALENによるノックアウト実験では、目的遺伝子のすべてのコピーが破壊されている個体(クローン)を特定するために、配列解析によるスクリーニングが必要になります。
オフターゲット効果
オフターゲット効果は、shRNAによるノックダウンとCRISPRやTALENによるノックアウトの両方で報告されています。オフターゲットによる表現型は、同じ遺伝子に対して複数の異なるshRNAを使用することで推定できます。複数の異なるshRNAによるで遺伝子ノックダウンが、一貫した表現型を示すのであれば、その表現型がオフターゲット効果である可能性は低くなります。CRISPRやTALENによるノックアウトでは、オフターゲット変異に起因する表現型の可能性を考慮し、機能欠失変異を持つ複数のクローンを解析する必要があります。さらに、バイオインフォマティクスによって特定されたオフターゲット部位の配列を確認し、変異が導入されていないかを検証することも可能です。
オンラインで相同組み換え用ドナーベクターをデザインするすべてのshRNAが機能するわけではありません
当社の経験とお客様からのフィードバックに基づくと、任意の遺伝子に対して3〜4種類のshRNAをテストした場合、通常2〜3種類が良好なノックダウン効果を示します。しかし、shRNAを使用する際には、すべてのshRNAが機能するわけではないという事実を認識することが重要です。一般的に、顕著なノックダウン効果を示すshRNAは約50〜70%であり、そのうち強力な効果を持つものは約20〜30%です。特定の遺伝子を標的とするshRNAを数種類試した際、偶然にも満足のいく結果が得られない可能性があります。このような場合は、さらに追加のshRNA、特に文献等で検証済みのものを試すのが最善のアプローチです。また、同じ遺伝子を標的とする複数のshRNAの「カクテル」(混合物)を使用することで、ノックダウン効率が向上することもあります。
ノックダウン検証用のアッセイが適切に実施されていない
shRNAのノックダウン効率を評価するための最も一般的で感度の高いアッセイはRT-qPCRです。場合によっては、数組のプライマーペアを試し、最も特異的で効率的なペアを選択する必要があります。一般的に、ゲノムDNAの増幅を避けるため、RT-qPCRプライマーは可能であればエキソン-エキソン接合部を跨ぐように設計すべきです。新しいプライマーペアを使用する際は、PCR産物をアガロースゲル電気泳動で確認してバンドを検証するか、さらにはシーケンス解析で産物を検証することをお勧めします。ゲノムDNAコンタミネーションレベルを正確に把握するために、RT-qPCRでは常にマイナスRTコントロールを含める必要があります。当社のプライマーデザインツール</aを使用して、プライマーの品質をin silicoで事前確認することもできます。
ノックダウン効率はウェスタンブロットでも評価可能です。しかし、ウェスタンブロットは抗体の非特異的結合による偽陽性バンドが生じやすいことで知られており、誤ってノックダウン効果がないと判断される原因になります。使用する抗体が目的遺伝子に対して真に特異的であることを確認するよう、十分な注意が必要です。
shRNAが遺伝子の一部のトランスクリプトアイソフォームしか標的にしていない
shRNAをデザインする際、特定のアイソフォームに限定したノックダウンを目的とする場合を除き、可能な限り多くのトランスクリプトアイソフォームを標的にできるものを選択することを推奨します。VectorBuilderは主要種に最適化されたshRNAデータベースを構築しています。VectorBuilderでshRNAベクターをデザインする場合、データベースから標的遺伝子を検索して、shRNAをベクターに挿入します。検索を行うと、当社が設計したすべての利用可能なshRNAの詳細情報が表示され、ゲノム配列や全トランスクリプトアイソフォームとの関係を確認するためのUCSC Genome Browserへのリンクも含まれます。









