ウイルスベクターを直接細胞に導入できる?
それともウイルスを作成する必要がある?

ウイルスを使わずにウイルスベクターを細胞へ直接導入することは目的遺伝子の発現を促進することがありますが、多くの問題が起こる可能性があります(下記参照)。 そのため、ウイルスベクターは直接導入しないでウイルス作製に使うことを推奨しています。

ウイルスはプラスミドよりも効率的に標的細胞へDNAを導入できます。レンチウイルスやMMLVのようなレトロウイルスは、ウイルスゲノムを宿主細胞ゲノムに挿入するので、ウイルスと共に導入された遺伝子は安定して発現します。一方でプラスミドはゲノムに挿入されないので細胞内で一過的な遺伝子発現をします。宿主ゲノムに少数のコピーを導入するウイルス導入と比べて、プラスミドの直接導入はしばしば非常に多くのコピーを導入して高い発現レベルを持つ細胞を得ることができますが、細胞の間でのコピー数にばらつきが生じます。

当社のレンチウイルスベクターは5‘LTR内に強力なRSVプロモーターをもち、ウイルス作製中にRNAゲノムを転写誘導します。作製されたウイルスの細胞への導入後、RSVプロモーターは不活性化されるためにLTRに挟まれた目的遺伝子の発現に影響を与えることはありません。しかしながら、もしウイルスベクターが細胞に直接導入されると、5‘LTRのプロモーター活性は維持されたままになるためにベクター内の下流の遺伝子の意図しない活性化、不活性化を引き起こすことがあります。

さらに、ウイルスベクターはベクター内にウイルス作製用のコンポーネントが組み込まれているために、そのサイズが通常のプラスミドより大幅に大きくなります。プラスミドのサイズが大きくなるとDNA調製と形質転換の効率は減少し、ベクターの直接導入の効率は非常に低くなります。30kb以上のサイズのアデノウイルスベクターにとって重要な問題になります。

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