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RNAおよびLNP製造

in vitro転写(IVT)RNAは、研究および臨床分野の両方において強力なツールとして急速に取り入れられています。VectorBuilderのEnd-to-Endプラットフォームは、一連の独自技術を統合することで、デリバリーと翻訳効率を向上させた高性能なRNAおよび脂質ナノ粒子(LNP)を提供し、IVTベクターのデザインから完全なバリデーションに至るまで、研究・探索・開発のあらゆるステージをサポートします。

特長

包括的なプラットフォーム

mRNAsaRNAcircRNA、siRNAなど多様なRNAモダリティから選択可能であり、研究ニーズに合わせたLNPカプセル化にも対応

革新的なテクノロジー

IVTバックボーン、RNA合成、精製、およびLNP製剤を網羅する独自技術で最適なパフォーマンスを実現

高いカスタマイズ性

専門家のアドバイスのもと、幅広いRNA修飾オプション、製造スケール、および品質管理基準から個々に合わせて柔軟に対応

End-to-End のソリューション

デザイン・製造から完全なバリデーションまでの全ステージをカバーするシームレスなワークフローと、臨床応用に適応可能なGMP製造

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IVT RNAおよびLNP製造のワークフロー

IVT-Vector-Design_Cloning
IVT-RNA-Production
LNP-Encapsulation
Quality-Control
Functional-Validation
IVTベクター
デザイン & クローニング
IVT RNA製造
LNPカプセル化
品質管理 (QC)
機能検証
最短4週間

  • IVT RNAベクターのデザインおよび最適化に関するサポートを依頼
  • 最適な遺伝子発現を実現する独自の配列最適化とUTR
  • 120 nt(およびそれ以上)のpolyAテールの転写を含む、確実なクローニング
  • IVT RNAの最適な品質とパフォーマンスを保証するため、設計の初期段階から適用されるGood Vector Practice (GVP)
  • 最大12,000 ntのmRNAおよびsaRNA、5,000 ntのcircRNAをμgからgスケールで合成。その他スモールRNAにも対応可能
  • 共転写法または酵素法による高いキャッピング効率(最大99%)
  • 多様な修飾ヌクレオチドのオプション:m1Ψ、m5C、5moU、m6Aなど
  • 不純物を効率的に除去する独自の精製プロセス
  • セルフリー(無細胞)および動物由来成分フリーの製造が可能
  • 多様な標準製剤(例:SM102、ALC-0315、MC3)が利用可能
  • mRNA、saRNA、siRNA、Cas9 mRNA/sgRNAミックス、circRNA、pDNAなど、多様なRNA/DNA分子のカプセル化
  • 高いカプセル化効率(最大100%)
  • 低い(<0.1)多分散指数(PDI)
  • 医薬品開発向けの抗体修飾LNPおよびカスタム製剤
  • IVT RNA、およびLNPカプセル化RNAやプラスミドに対する網羅的な品質管理試験
  • プロジェクトごとに完全カスタマイズ可能な品質管理試験オプション
  • プロジェクトに最適な品質管理試験を選択するためのエキスパートによるアドバイス
  • 様々なベクターコンポーネント(UTR、コーディング配列、polyA、Kozakなど)の配列最適化に関するin vitroおよびin vivoでの評価
  • げっ歯類や非ヒト霊長類(NHP)を含む動物モデルを用いた薬効および安全性の評価
  • 抗原提示、抗体発現、CAR発現、CRISPRなど、多様な目的に対応する医薬品用IVT RNAの開発および検証

高品質ですぐに研究に使用可能な、既製品(premade)IVT RNAおよびLNP-RNAのラインナップをご覧ください。

技術情報

IVT RNAの概要

IVT RNAは、遺伝子治療においてゲノムへの挿入リスクがなく、安全で柔軟かつ効率的な遺伝子デリバリーを可能にする強力なプラットフォームとなっています。VectorBuilderが提供する各RNAモダリティには独自の利点があります。IVT mRNAは、ワクチン、タンパク質補充療法、CAR-T、CRISPRなどの医薬品用途において、迅速かつ一過性の遺伝子発現を可能にします。自己増幅型RNA(saRNA)は、内蔵された複製機構により発現期間の延長と効力の向上を実現し、次世代ワクチンの有望なプラットフォームとなります。そして環状RNA(circRNA)は、共有結合で閉じた構造により分解を回避し、長期的な治療効果に向けた持続的な発現をサポートします。各モダリティの詳細は以下の通りです。

IVT mRNA

下の模式図はmRNAの基本的なコンポーネントを表したもので、各コンポーネントが遺伝子の発現制御において重要な役割を担っています。これらのコンポーネントをin vitroで構築するには様々な手法がありますが、VectorBuilderはプロジェクトに最適な発現、収量、純度を達成するための最適な方法の検討をサポートします。IVT mRNAのより詳細な概要については、ベクターアカデミーの記事「mRNA医薬の基礎」をご覧ください。

Mechanism_of_circRNA_self-splicing_and_generation_in_vitro

5' Cap (Cap1)

  • Translation initiation
  • Self/non-self recognition

Coding sequence

  • Translation efficiency

Poly(A) tail

  • Stability
  • Translation efficiency
  • mRNA export from nucleus

5'/3' Untranslated Region (UTR)

  • mRNA localization, translation, and stability

図1. mRNAコンポーネントの構造と機能

IVT saRNA

saRNAは宿主細胞内で自己複製が可能であり、この自己増幅能力は最初のオープンリーディングフレーム(ORF)にコードされたレプリカーゼ酵素に依存しています。図2に示すように、アルファウイルス由来の非構造タンパク質(nonstructural protein: nsP)遺伝子がsaRNAから翻訳されてポリタンパク質複製複合体(レプリカーゼ)を形成し、これがRNA複製を担います。そのうちnsP1はメチルトランスフェラーゼおよびグアニリルトランスフェラーゼ活性を持つキャッピング酵素として機能し、nsP2はRNAヘリカーゼおよびトリホスファターゼ活性を有します。nsP3はタンパク質間相互作用を媒介し、nsP4はRNA依存性RNAポリメラーゼとして機能します。レプリカーゼ複合体は全長マイナス鎖RNAを合成し、その後のRNA複製の鋳型となります。さらに、保存配列要素(conserved sequence elements: CSE)およびサブゲノムプロモーター(SGP)が導入遺伝子の5′および3′ UTRとして利用され、レプリカーゼによる導入遺伝子の増幅と転写を可能にします。レプリカーゼ遺伝子の追加によりサイズが大きくなるため、saRNAは従来のmRNAよりもin vitroでの生産が困難な場合が多く、高品質なsaRNAを安定的に生産するには確実な製造パイプラインの確立が不可欠です。

mRNA UTR optimization validation

図2. saRNAの複製メカニズム

IVT circRNA

VectorBuilderは、Group I permuted intron-exon (PIE) 自己スプライシング技術に基づき、高収量かつ高純度のcircRNAを生成するための最適化された製造プラットフォームを開発しました(図3)。このメカニズムによるcircRNAの生成は、不純物やスカー配列を最小限に抑えることができます。なお、circRNAの翻訳はIRESに依存します。IRESは、転写物の 5' 末端とは無関係に、内部で翻訳を開始するようにリボソームをリクルートします。

mRNA UTR optimization validation

図3. in vitroにおけるcircRNAの自己スプライシングと生成メカニズム

IVT RNAの精製

VectorBuilderは、広範な研究開発を通じて独自の精製技術を開発し、IVT RNAにおいて市場をリードする純度を確保しています:

Primary Pure Fast HiPure HiPure GMP HiPure
模式図

臨床応用の場合は、当社のGMP製造ページをご確認ください

適用対象 mRNA mRNAおよびsaRNA mRNAおよびsaRNA
手法原理 負に帯電したRNA分子(ポリアデニル化および非ポリアデニル化の両方)を正に帯電したカルボキシル基磁気ビーズを用いて精製 RNA分子はポリアデニル化RNAに特異的に結合するオリゴ(dT)コート磁気ビーズのスピンカラムを用いて精製 RNA分子はポリアデニル化RNAに特異的に結合するオリゴ(dT)アフィニティークロマトグラフィーを用いて精製
推奨用途 初期段階の研究開発 精密なin vitroおよびin vivo実験 非臨床試験およびスケールアッププロセス
スケール 0.1 - 250 mg 0.1 - 2 mg 1 mg - 1 g
品質管理

VectorBuilderは、IVT RNA、およびLNPカプセル化RNAまたはプラスミドについて、あらゆる種類の品質管理試験を提供しています 。標準品質管理項目(√印)は常に実施され、オプションの品質管理項目は個々のプロジェクトのニーズに応じて実施します 。

IVT RNAの品質管理(QC)
属性 品質管理試験 リサーチグレード GMP-like GMPグレード
同質性・同等性 mRNA配列 サンガーシークエンス 当社のGMP製造ページをご確認ください
mRNA長 変性アガロースゲル電気泳動
キャピラリーゲル電気泳動(CGE) オプション
一般/物理的特性 mRNA濃度 UV分光光度法
RiboGreenアッセイ オプション
外観 目視検査 オプション
機能 遺伝子発現 in vitro翻訳およびウェスタンブロット オプション オプション
細胞へのトランスフェクション オプション オプション
安全性 無菌性 バイオバーデン試験 オプション
マイコプラズマ 培養法 オプション
qPCR オプション オプション
エンドトキシン キネティッククロモジェニック(KCA) オプション
純度 mRNA安定性 変性アガロースゲル電気泳動
キャピラリーゲル電気泳動(CGE) オプション
A260/280 UV分光光度法
キャッピング効率 LC-MS オプション
PolyA解析 LC-MS オプション
残存dsRNA ドットブロット法 オプション
残存プラスミドDNA qPCR オプション
残存タンパク質 NanoOrangeアッセイ オプション
残存試薬 ガスクロマトグラフィー オプション オプション
環状化効率(circRNA) 変性アガロースゲル電気泳動 オプション
キャピラリーゲル電気泳動(CGE) オプション
LNPカプセル化RNAおよびプラスミドの品質管理(QC)
属性 品質管理試験 リサーチグレード GMP-Like GMPグレード
外観 目視検査 当社のGMP製造ページをご確認ください
濃度 RiboGreenアッセイ
カプセル化効率 RiboGreenアッセイ
粒子サイズ 動的光散乱法(Zetasizer)
多分散性指数(PDI) 動的光散乱法(Zetasizer)
表面電荷(ゼータ電位) 動的光散乱法(Zetasizer)
カプセル化RNA安定性 キャピラリーゲル電気泳動(CGE) オプション
エンドトキシン キネティッククロモジェニック(KCA) オプション
pH pH紙 オプション
無菌性 バイオバーデン試験 オプション

実験による検証

IVTベクターデザインおよびクローニング
IVT RNA Production
LNPカプセル化
機能検証

リソース

Q&A
mRNA、circRNA、およびsaRNAの比較
mRNA circRNA saRNA
構造 直鎖状。通常、5'キャップ、5' UTR、GOIのORF、3' UTR、とpolyAテールを含む 環状。通常、IRESとGOIのORFを含む 直鎖状。通常、5' UTR、レプリカーゼとGOIのORF、3' UTR、およびpolyAテールを含む
Cap 安定性とリボソームのリクルートには5'Capが必要 Capなし。リボソームのリクルートはIRESに依存 安定性とリボソームの誘導に5'Capが必要
RNA長 (nt) 100 ~ 12,000 1000 ~ 5000 7000 ~ 12,000
安定性
修飾ヌクレオチドを取り込ませることが可能か? 可能 不可 可能
発現量 中程度
発現期間 短い 中程度 長い
免疫原性 中程度
mRNA Capの構造とキャッピング(Capping)方法の違いは?

キャップ0(Cap 0)はN7-methylguanosine (m7G)を意味し、5‘-三リン酸結合を介して真核生物mRNAの5’末端側に付加されます。この修飾は一連の酵素反応を経て転写反応と同時に起こり、mRNAの核輸送、転写産物の安定化、真核生物翻訳開始因子(eIF4E)に認識されることによって翻訳反応の増進に機能します。キャップ1(Cap 1)はmRNAへのm7G(キャップ0)付加に続いて、最初のヌクレオチド(m7GpppNm)上の2’Oへのメチル基の付加を意味します。哺乳類では、キャップ1の構造はmRNAが自己のものとして自然免疫を回避するためのマーカーとして重要となります。キャップ1を合成mRNAに付加することで、mRNAのin vivoでの翻訳効率の上昇と免疫原性を低下させることができます。

In vitro転写(IVT)mRNAのキャップはキャップアナログを使用して転写反応中に付加するか、転写反応後の酵素反応によって付加する方法があります。当社はどちらの方法にも対応しており、キャッピング効率はLC-MS使用して詳細に検証します。お客様の希望するキャップ方法に応じて、それぞれに対応したIVT mRNAベクターバックボーンへのクローニングを提案しています。

なぜ修飾ヌクレオチドをmRNAに組み込むことを検討する必要があるのか?また、どのようなものが利用可能か?

細胞は細胞質とエンドソームにRNA受容体をもち、外来性RNAを検出して免疫反応を引き起こします。修飾ヌクレオチドは内在性RNAに共通して存在しています。特定の修飾ヌクレオチドをIVT mRNAへ取り込ませることで免疫原性の低下、二次構造の変化、配列依存的に翻訳効率と半減期を向上させることができます。当社ではN1-メチルシュードウリジン(m1Ψ)や5-メチルシトシン(m5C)を含む、様々な修飾ヌクレオチドを用意しております。N1-メチルシュードウリジンと5-メチルシトシンは元々tRNAで同定された自然界に存在するヌクレオチドですが、タンパク質をコードするmRNAにおける機能は近年になって評価されるようになりました。これらのウリジンやシトシンのメチル化誘導体は古典的なワトソンークリック塩基対形成に影響を与えることがないので、mRNA in vitro合成および翻訳反応において従来のヌクレオチドと置き換えることが可能です。このように、mRNA医薬における修飾ヌクレオチドの利用は、RNA免疫受容体による認識を回避して免疫反応を低減させ、mRNAの安定性と翻訳効率を高めることができる大きなアドバンテージとなっています。

主な引用文献